Mille Miglia
1927年から1957年の間に行われた伝説的な公道自動車レースで、イタリア北部の都市ブレシアを出発して南下しフェラーラ、サンマリノ共和国を経てローマへ。さらにローマから北上してブレシアへ戻るというルートでイタリア全土を1000マイル(イタリア語で mille miglia = ミッレ・ミリア)走ることから名づけられた。

当時はアルファ・ロメオ、ランチア、OM、スタンゲリーニ、マセラティ、フィアット、オスカ、ブガッティ、ルノー、アストンマーチン、ベントレー、MG、メルセデス・ベンツ、アウトウニオン(現在のアウディ)など、錚々たる自動車メーカーがワークスやプライベートで参戦した。特に第二次世界大戦前にはイタリアのベニート・ムッソリーニ率いるファシストや、ドイツのアドルフ・ヒトラー率いるナチスなどが国威発揚のためにこれらのメーカーを国を挙げて支援した。

1977年に、当時参戦した実車とその同型車のみが参加できるタイムトライアル方式のクラシックカーレース「ミッレミリア・ストーリカ(Mille Miglia Storica)」として20年ぶりに復活し、以降ジャッキー・イクスやクレイ・レガッツォーニ、ミカ・ハッキネンなどの元F1ドライバーや、スターリング・モスなどの初代ミッレミリアに参加したドライバーも多数参戦する、お祭り的なレースとして毎年5月に開催され人気を博している。

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